【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介

【江戸東京きらりプロジェクト】
開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介

江戸から東京へ受け継がれた、匠の技を感じる展示が開催

2024年6月16日(日)まで、東京・銀座「セイコーハウス」6階 セイコーハウスホールで開催中の『AMAZING EDO TOKYO -未来に伝えていきたい東京の宝-』。本イベントは、江戸東京の伝統ある技や老舗の産品の価値・魅力を世界に発信する東京都のプロジェクト「江戸東京きらりプロジェクト」と、セイコーによる日本文化の魅力を再発見する「時と日本文化プロジェクト」がコラボレーションして実現したもの。

【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
「セイコーハウス」は1894年に建設され、関東大震災や改築を経て1932年に生まれ変わった銀座のランドマーク的な存在。6階にあるセイコーハウスホールは、日本文化の魅力を発信する場となっています。


会場には江戸木版画や、江戸切子、江戸団扇といった東京を代表する名品のほか、伝統を活かしながら現在のライフスタイルにデザインや機能性を昇華させた逸品がずらりと展示されています。

江戸から東京へと時代を超えて受け継がれてきた匠の技、「東京の宝」とも言える名品の数々を実際に手に取って購入することもできます。


江戸切子や浮世絵、暖簾などさまざまな8事業者が参加

本企画展に参加するのは、「江戸東京きらりプロジェクト」に参画する8事業者。

団扇や扇子を通じて江戸の“粋”を国内外へ発信する「伊場仙」、繊細な組子細工を活かした多彩なものづくりを行う「江戸組子 建松」、伝統的技法と革新的デザインを組み合わせ、現代のスタイルに合った硝子製品を生み出す「木本硝子」、伝統文化の書道をインテリアアートへと昇華させる「キャレモジ」、江戸の人々がこよなく愛した浮世絵木版画を未来に引き継ぐ「高橋工房」、子どもにも大人にも長く愛せる“本物”の鞄を贈る「土屋鞄製造所」、暖簾を通じて日本の職人技を世界に届ける「中むら」、そして、都内唯一の工房として組紐の持つ可能性をひらく「龍工房」。

【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
左から、「伊場仙」の江戸扇子、「江戸組子 建松」の行燈(あんどん)。


【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
左から、「木本硝子」の江戸切子、「キャレモジ」の円相。


【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
左から、「高橋工房」の浮世絵木版画、「土屋鞄製造所」の革製品。


【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
左から、「中むら」の暖簾、「龍工房」の組紐を用いたクラッチバッグやブレスレットなどのアイテム。


ものづくりの種類としては多種多様でありながらも、各事業者が心血を注いだ逸品からは、歴史が裏づける技巧や職人の持つ熱量、未来への希望や使命感が感じられるはずです。


組紐を用いたバッグに暖簾。この場でしか見られないコラボアイテムの数々

さらに、今回は事業者同士のコラボレーションアイテムも特別に展示されています。

たとえば「中むら」と「キャレモジ」による暖簾『飛 To fly』。暖簾らしい透け感のある生地と力強く描かれた「飛」が対照的に組み合わさっており、絶妙なバランス感に目を惹かれます。

【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
中むら×キャレモジ『飛 To fly』。躍動感ある「飛」の漢字をあしらった暖簾。繊細な筆遣いも表現されている。


「この暖簾はインテリアとして、光で映える透け感のきれいな生地選びや書の力強さを表現するための染めにもこだわりました」と「中むら」代表・中村新さん。「キャレモジ」マネージャーの吉野美穂さんは「中むらさんとは以前から『何か一緒にやりたいですね』と話していたので、念願叶ってのコラボレーションでした。海外の方にも喜んでいただけるようなダイナミックな作品になったと思います」と笑顔で語っていました。

また、『麒麟紋』『麒麟紋曼陀羅』の暖簾も会場内で存在感を放っています。本作は、家紋デザインを手がける「京源」とのコラボレーションアイテム。麒麟の紋を染め抜いた暖簾『麒麟紋』と、その紋が生まれる軌跡を描いた紋曼陀羅の暖簾『麒麟紋曼陀羅』が対で展示されています。

【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
左から、中むら×京源『麒麟紋曼陀羅』『麒麟紋』。繊細な表現方法と大胆な構図が場内でも一際存在感を放っている。


「『麒麟紋』は伝統技法の本染めを、『麒麟紋曼陀羅』はデジタル技術を用いた染色技法を用い、各デザインに合った技法での表現を試みました。素材や染め方に特徴や強みがあるので、それぞれの良さを味わって頂けたらと思います。」と中村さんは、対の作品を見比べるという楽しみ方を教えてくれました。

ほかにも「土屋鞄製造所」と「龍工房」による『ジャパンモチーフ Kumihimoバッグ』があります。短冊状の革を一枚一枚組紐で繋ぐことで立体的にしたオリジナル構造が魅力です。

「組紐でバッグを組み上げるにあたり、表側の組紐の動きが美しく見えるよう、通す穴の位置や通し方を徹底的に研究しました。『つなぐ』機能としてだけでなく、シルクの糸が織りなす陰影ある組紐の表情も楽しんでいただけるように工夫しています。」と土屋鞄製造所、販促企画部の山之内美優さん。

【江戸東京きらりプロジェクト】<br>開催中の企画展『AMAZING EDO TOKYO』の見どころを紹介
土屋鞄製造所×龍工房『ジャパンモチーフ Kumihimoバッグ』。“過去から現在、そして未来へ。時間と技を紡ぐ「組紐」バッグ”というコンセプトが表現されている。


「龍工房」5代目の福田隆太さんは、その完成形に自身も欲しいと思えるような感動を覚えたそうです。「土屋鞄製造所さんと共に製作していく中で、そのものづくりの精神に心から共感しました。組紐のむすぶ、つなぐという工程がバッグを通じて表現され、コラボレーションならではのアイテムに仕上がりました」。

どの作品にも宿る江戸時代から連綿と受け継がれた独自の技術力と、これからの未来を変えていくであろう革新性、そのどちらも感じることのできる『AMAZING EDO TOKYO -未来に伝えていきたい東京の宝-』。ぜひこの機会に訪れ、「東京の宝」へと思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


【イベント概要】
『AMAZING EDO TOKYO -未来に伝えていきたい東京の宝-』
期間:2024年6月6日(木)~6月16日(日)
11時00分~19時00分(最終日は17時00分まで)
会場:セイコーハウスホール (セイコーハウス 6階)
東京都中央区銀座4丁目5-11

【参加事業者】
伊場仙
江戸組子 建松
木本硝子
キャレモジ
高橋工房
土屋鞄製造所
中むら
龍工房