土屋鞄製造所

土屋鞄製造所

土屋鞄製造所土屋鞄製造所

子どもにも大人にも、長く愛せる“本物”の鞄を

1965年、2人の職人と一台のミシンから始まった土屋鞄製造所。創業者の土屋國男さんは、「子どもたちが初めて手にする鞄だからこそ、本物を届けたい」という思いから、ランドセルづくりを始めた。長く愛せるシンプルで品のあるデザイン、背負いやすさを始めとした使い心地のよさ、6年間使い続けられる丈夫さ——。品質にとことんこだわる職人の手仕事は、会社の規模が大きくなった現在も大切に受け継がれている。素材選びから裁断、パーツの貼り合わせ、ミシンがけなど、150以上のパーツを使った300以上の工程を経て、丈夫さと美しさを兼ね備えたランドセルができあがる。

評判を呼ぶにつれ、ランドセルの購入に訪れた親世代からも、自分たちの鞄が欲しいというリクエストが増加し、2000年頃からは大人向けの鞄の制作も開始。ランドセルづくりで培った技術や経験を活かした、ていねいな手仕事によるものづくりが支持を集めている。「手間はかかるが、苦労に見合う品質の製品がつくれるから」という、革製へのこだわりは創業時から。ナチュラルで上質感の高いヌメ革、オイルをたっぷり染み込ませた柔らかなオイルヌメ革など、経年変化が楽しめるさまざまな革の持ち味を活かしたシリーズを多数展開。創業50周年の節目に発売され、今では定番となっているビジネスバッグ「OTONA RANDSEL」では、エイジングが楽しめるヌメ革、バケッタ・ミリングレザーのほかに、革らしさと防水性を併せ持つ画期的な防水スムースレザーを採用。近年は、財布や名刺入れなど小物のバリエーションも数多い。

現在、10代の若手から70代のベテランまで、幅広い年代の職人たちが切磋琢磨しながら活躍している土屋鞄製造所。パーツごとに担当が分かれ、流れるように制作を進めていく中で、皆の「長く愛されるものをつくりたい」という思いはひとつ。今後は世界で戦えるブランドを見据えつつ、伝統と革新の技を掛け合わせた製品開発を進めていく。

土屋鞄製造所土屋鞄製造所