社員が田植えから携わる榮太樓總本鋪の菓子づくり社員が田植えから携わる榮太樓總本鋪の菓子づくり

社員が田植えから携わる榮太樓總本鋪の菓子づくり

創業から200年以上にわたり、世代を超えて愛される「名代金鍔(きんつば)」「梅ぼ志飴」「玉だれ」などの品で知られる榮太樓總本鋪は「味は親切にあり」との理念を大切に、原料選びから吟味をし、製法にこだわり、おいしさと品質を第一にした菓子づくりに励んでいます。

社員が田植えから携わる榮太樓總本鋪の菓子づくり
一斉に田んぼに入る榮太樓總本鋪の社員


榮太樓總本鋪の大福などの餅菓子に使われるもち米、マンゲツモチは、社員たち自らが稲作のすべての工程を体験しているということをご存知でしょうか。

榮太樓総本舗のマンゲツモチを生産する千葉県成田市の農家集団、おかげさま農場が運営する田んぼの一枚を借りて、田植えから除草、稲刈りまでの一連の農作業を、毎年社員たちが行っているのだそうです。

社員が田植えから携わる榮太樓總本鋪の菓子づくり
マンゲツモチの苗


マンゲツモチは、ひと粒ひと粒しっかりとした弾力のある力強さと歯切れのよい食感が特長で、もち米本来の旨味が感じられる品種。 榮太樓總本鋪は、おかげさま農場の食の安全性に対する考え方にも共鳴し、特別栽培米を採用しています。

社員が田植えから携わる榮太樓總本鋪の菓子づくり
社員が田植えから携わる榮太樓總本鋪の菓子づくり
写真左から: マンゲツモチのもち米を使った「栗豆大福」378円、「西河岸大福」324円


毎年5月に行われる田植えでは、生産者の丁寧な指導のもと、社員が18,000本以上のマンゲツモチの苗を1本ずつ、手作業で植えるそうです。社員たちが手掛ける原料は全仕入れ量の1%にも満たないものですが、生産者と一緒に汗を流しながら大福の原料であるもち米づくりに関わっているという喜びはとても大きく、貴重な社外学習の場にもなっているそうです。

社員が田植えから携わる榮太樓總本鋪の菓子づくり
整然と植えられたマンゲツモチの苗を、社員たちが定期的に手入れに訪れて秋の収穫を待ちます。


新入社員も、ベテラン社員も、営業部員も、製造部の職人も。立場や業種を問わず、全部署から集まった有志の社員たちが泥にまみれて作業を行う機会に、毎年のように参加する社員もいるのだとか。普段はデスクワークや営業を担当する社員も、農作業に携わることで生産者がどれだけ苦労して原料を安定生産しているのかを肌で知り、自社の和菓子に対する愛着をより強く感じられるようになったのだそうです。

田が黄金色に輝く秋の収穫シーズンを迎え、新米を使ったお菓子が店頭に並ぶ日が今年も楽しみになりそうです。



*商品価格は、2024年7月時点の情報となります。