日本の伝統的美意識をモダンな腕時計に。
2020.12.15
LIFE日本の伝統色である青「藍鉄」が目を惹くダイヤル、その美しさを立体的に際立たせる六角形の幾何学模様、全体を力強く引き締めるシャープなシルエット。「セイコー プレザージュ」の新シリーズとして2020年9月に誕生した「Sharp Edged Series」だ。
「セイコー プレザージュ」は、セイコーウオッチが日本の美意識を世界へ発信する、メカニカルウオッチを中心としたブランド。琺瑯や漆といった伝統の匠の技を採用したモデルが印象的だったが、Sharp Edged Seriesでは、日本の伝統的なデザインをモダンに表現する方向へ大きくシフト。20〜30代のビジネスマンをターゲットとした。
「日本古来の美意識には、華美な装飾を削ぎ落とすことで本質を表現する、“引き算の美学”があります。それをいまの時代にあわせてモダンに昇華したのが、Sharp Edged Seriesです」商品企画担当者がこう語るように、ケースやブレスレット、ダイヤルと随所に直線美が光る。ダイヤルの直線の交差は「麻の葉紋様」と呼ばれる日本の伝統のデザインだ。
「麻の葉は、成長が早く生命力が強いことから、それをグラフィカルに表したこの紋様は成長・成功を願う縁起物として親しまれてきました。成長意欲の高い若手ビジネスマンのマインドにぴったりです」
厚さ0.4mmの金属板に、わずかな高低差をつけて型打ちするという高い技術で表現された麻の葉紋様が、光を反射し立体的で艶感のある美しい輝きを放つ。「藍鉄」を始め、高貴な白色の「白練」、生命力を感じる深い緑「常盤」、長い年月を経て生まれる自然の茶色「煤竹」と、全4色のダイヤルカラーはすべて日本の伝統色をイメージ。
機能面では、セイコーウオッチが誇る機械式時計の技と、最新技術を融合させている。ONとOFFをはっきりと分ける現代のビジネスマンが、翌月曜日にそのまま使用できるようにと、約70時間のパワーリザーブを有するムーブメント搭載。
国内では早くも、20代後半の顧客層に好評だという。兼ねてより海外から高評価を受けてきたセイコー プレザージュは、今回のSharp Edged Seriesでも、グローバルに高い評価を得られるに違いない。