現代人が忘れていた“心の豊かさ”に改めて気づかせてくれる。華硝が「江戸切子」に見出した新たな価値観とは

現代人が忘れていた“心の豊かさ”に改めて気づかせてくれる。華硝が「江戸切子」に見出した新たな価値観とは

江戸切子に施される美しく繊細なカットには、それぞれ特別な意味や思いが込められており、それが工芸品として古くから現代まで人々に愛され続ける一因となった。江戸時代より「庶民が育てた文化」として支持を獲得してきた江戸切子の魅力の本質とはなにか。

現代人が忘れていた“心の豊かさ”に改めて気づかせてくれる。華硝が「江戸切子」に見出した新たな価値観とは

伝統的な「米つなぎ」の紋様(左)には、稲の豊作、五穀豊穣への願いが込められており、華硝では「繁栄」を表すものとして、多くの作品に使われている。

時代の変化と共に“心のニーズ”が広まった

「社会環境が一変したことで、高価なものに価値を置くよりも、それを持つことで“心を豊かにしたい”と考えるお客さまがとても増えたように感じています。江戸切子をプレゼントに選ばれたお客さまから、“江戸切子を眺めて心が癒される時間など、付属して体験する価値全てをプレゼントできたのが良かったです”と言っていただいたことがあります。こういう状況に置かれた中で、多くの人が心の余裕を求めているのではないかと気づかされました。私たちはそんな素敵な時間を提供することができる仕事をやっている、そこに誇らしさを感じることができました」。見た目の美しさはもちろんだが、それに携わる職人の手しごとによってのみ生み出されるプロダクトには、通常では得がたい思いや温もりまでも感じ取れる。お客さまが “心の豊かさ”に気づく瞬間が、華硝の作品にはあるように思う。

“文化の体験”が継承へとつながる

華硝では、初心者から切子の技術を学ぶことができる「江戸切子スクール」を実施している。そのスクールにもある変化があったそう。「この状況下で参加者は減るものだと思っていたのですが、逆に入会される方が増えたのに驚きました。そこには自分の時間を有意義に使いたいという人々の思いが表れているように感じました。“文化”とは、作り手だけが担うものではないと思います。一般消費者がその技術や文化に触れ、楽しいという体験を得ることに意義があると感じています」。日常から離れ、本物の技術を学ぶ時間にはとても価値がある。江戸切子の新たな魅力に気づけるだけでなく、自分自身の新たな一面にも出会える。「目で見て楽しむ」「使って楽しむ」「体験して楽しむ」、江戸切子の魅力の多様性に本当に驚かされる。さまざまな価値を感じることができる華硝ならではのプロダクトにぜひ触れてほしい。

現代人が忘れていた“心の豊かさ”に改めて気づかせてくれる。華硝が「江戸切子」に見出した新たな価値観とは

華硝オンラインサイト 「薩摩芋」 5,5000円(税込)

これまでの江戸切子では見られなかった、現代らしい色鮮やかなツートーンが印象的なプロダクト。何気ない毎日を彩り豊かにしてくれる華硝らしい江戸切子。


江戸東京リシンク展|江戸切子 華硝
https://edotokyorethink.metro.tokyo.lg.jp/exhibitor_3.html

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