ランドセル製造で培った技術を、大人のバックパックに結集。ランドセル製造で培った技術を、大人のバックパックに結集。

ランドセル製造で培った技術を、大人のバックパックに結集。

 スタイリッシュな箱型のボディ、品格を醸し出す上質な革使い、背中にフィットする快適な背負い心地――。2015年の発売以来、大人の背中に美しく映えるビジネスバッグとして支持されているのが、ランドセル型バックパック「OTONA RANDSEL」だ。

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ランドセル製造で培った技術を、大人のバックパックに結集。

「創業50周年を迎える年に、これまでのものづくりへの想いや技術を継承しながら、新たなことに挑戦したいという気持ちから生まれた商品です」と語るのは、デザインを担当した舟山真利子さん。ランドセルメーカーとして職人技を育んできた土屋鞄製造所が挑んだのは、子ども用ランドセルの良さを活かしつつ、大人のビジネスシーンにふさわしい鞄をつくること。企画デザイン部門はもちろん、販売やアフターサポートの部門、ランドセル職人、ビジネスバッグ職人など、社内のあらゆる部門が一丸となって開発に尽力した。

こうして生まれたのは、ランドセルらしい大きなフタを備えつつ、マチ幅は狭めでA4クリアファイルが縦に収まるスマートな角型のデザイン。背中や肩ベルト部分は、丈夫かつ背負いやすいよう、ランドセルのつくりを応用した。
「背当てにクッション材を入れてふっくらさせることで背中にフィットし、腰の位置で荷物を支えることができるため、疲れにくいと好評です」と舟山さん。

ランドセル製造で培った技術を、大人のバックパックに結集。

 さらに、財布やスマホを出し入れすることが多い大人のビジネスシーンを考慮し、フタを閉めたままでも出し入れできるよう、側面にファスナーポケットを設置。手で持つシーンも多くなるため、握りやすいサブハンドルを背中に設けるなど、使い勝手にもとことんこだわった。革の重なった部分を1枚の革のような断面に見せるため、専用の塗料を何度も塗り重ねて滑らかに仕上げるなど、細部まで行き届いた丁寧なつくりは、長年磨き続けてきた職人技の賜物だ。

ランドセル製造で培った技術を、大人のバックパックに結集。

現在、OTONA RANDSELに使われるメイン素材の革は3種類。日本製で張りのあるハードな質感のヌメ革、イタリア製のしなやかなオイルレザー、どちらも使い込むと味わい深く変化するエイジングが楽しめる。2020年には、雨を気にせず使える防水スムースレザーが登場し、より幅広い層に波及した。
「お子様のランドセルを求めにこられたお客様が、自分もOTONA RANDSELを使ってみたいとおっしゃる声を聞くと本当にうれしい。親子の絆を深めるきっかけになれば何よりです。今後も、『時を超えて愛されるものづくり』という当社の信条を大事にしたものづくりを行っていきたいです」

ランドセル製造で培った技術を、大人のバックパックに結集。