バッグの重さと向き合った「ニュートン」の革新

バッグの重さと向き合った「ニュートン」の革新

2007年の創業以来、日本の職人技術と発想力を融合させた、「世界基準のスタンダード」をコンセプトに、ものづくりを続けるポータークラシック。数あるアイテムの中でも、とりわけ革新的なのが、「ニュートン」のバッグだ。

誕生は2018年。寝具メーカーの老舗「昭和西川」のロングセラー商品「muatsu(ムアツ)」をショルダーストラップに採用し、大ヒット商品となった。凹凸のウレタンで体圧を効果的に分散することで、重い荷物を入れても、背負う人は驚くほど軽く感じる。

2020年の新作には、既存のビジネスリュックサックよりひと回り大きいLサイズと、よりスーツに合わせやすいブリーフケースのビジネスユースを意識した2タイプがリリースされた。リモートワークの増加で、会社と自宅間の移動時にPCや書類など、重い荷物の持ち運びが増えていることから、特に女性からの反響が大きいという。

そんな“革新”を可能にしたのは、創業以来ブレることのない、ポータークラシックのものづくりの精神だ。「時代を超えた“本物”の魅力を、オリジナルの解釈を加えて発信する」「不可能を可能にするために、妥協なきチャレンジ精神を発揮する」――。「muatsu(ムアツ)」をストラップに取り入れるというユニークな試みも、熟練の職人技と信念があったからこそ実現できた。制作には縫製をはじめさまざまな困難があったが、3年の歳月を費やしてようやく完成にたどり着いたのだという。

そんなポータークラシックのスピリットは、10月末より先行発売されているスペシャル商品にも顕著だ。ディズニー映画の不朽の名作「ファンタジア」公開80周年を記念して制作したアイテムの数々で、ニュートンを筆頭に、Tシャツ、キーチャームなども製作。刺繍や刺し子など、ポータークラシックが長年大事にしてきた日本の職人技を投入。「ファンタジア」公開当時のポスターを「今も全く色褪せていない」とメインモチーフにしているのは、時代を超えた本物へのリスペクトの現れでもある。クラシック音楽に合わせて映像をつくるという同映画の手法は、当時はまさに革新的であり、チャレンジングな姿勢は彼らのものづくりとも重なる。日米のクリエイティビティが時代を超えて共鳴したアイテムは、本物だけが持つ光を放つ。

バッグの重さと向き合った「ニュートン」の革新