数多のデザイン賞が評価した、Mokume-Ganeの技術と革新性。数多のデザイン賞が評価した、Mokume-Ganeの技術と革新性。

数多のデザイン賞が評価した、Mokume-Ganeの技術と革新性。

世界のさまざまなデザイン賞を受賞してきた、ジュエリーブランドの杢目金屋。世界三大デザイン賞に当たるレッド・ドット・デザイン賞やiFデザイン賞、ドイツのデザイン評議会の推薦を受けて初めて応募ができるドイツデザイン賞など、受賞歴には権威ある賞が名を連ねる。代表取締役の髙橋正樹さんは、応募の意図をこう語る。
「世界的なデザイン賞で評価を得ることで、日本の伝統技術の価値が高められ、ひいてはお客様が購入される商品の価値を高めることにもつながると考えています」

数多のデザイン賞が評価した、Mokume-Ganeの技術と革新性。

木目金は、江戸時代に生まれた日本発祥の金属加工技術。色の異なる金属を重ね合わせて木目状の美しい模様をつくり出す匠の技を、生きる技術として現代に継承していきたいと、結婚指輪に応用したのがブランドの始まり。なかでも、体験型の商品として開発し、人気を博している指輪が「つながるカタチ」。木目模様の一つの指輪から2人分の指輪をつくる過程で、一部分がつながったまま残し、それをカップルの手で分かち合って完成させるというものだ。デザイン賞の多くもこの指輪が対象で、国内では2015年に、結婚指輪として初めて「グッドデザイン賞」を受賞。「伝統技術の可能性が十分感じられ、現代性も兼ね備えている」と、まさに杢目金屋が目指していた部分が高く評価された。
欧米での数ある受賞に続き、2021年には台湾で中華圏最高のデザイン賞である「Golden Pin Design Award」も受賞。台湾へのプロモーションを本格化するに当たり、現地の消費者への信頼につなげたいという思いからの応募だ。さらに同年、「つながるカタチ」を進化させた「つながるカタチ グラデーション」で、ドイツデザイン賞などを受賞。今年の6月にはシンガポールのグッドデザイン賞も受賞している。こちらは、銀色から金色へグラデーションを描く指輪を分かち合い、元はひとつという絆を感じながらも、カップルがそれぞれ好みの色味の指輪を身につけることができるというもの。常に革新的なデザインを生み出していきたいという、杢目金屋のチャレンジングな姿勢の現れだ。
「受賞そのものもうれしいですが、伝統技術を活かしながら、現代に受け入れられる価値をもったデザインを生み出すことへの過程が私たちの財産。海外の美術館にもMokume-Ganeとして収蔵されている日本発の金属工芸を、ジュエリーとしてさらに世界へ広めていきたいと思っています」

数多のデザイン賞が評価した、Mokume-Ganeの技術と革新性。