和太鼓 宮本卯之助商店和太鼓 宮本卯之助商店

和太鼓 宮本卯之助商店

【洋館1階・客室・婦人客室】 現代美術家 舘鼻則孝 × 和太鼓 宮本卯之助商店

和太鼓 宮本卯之助商店

江戸後期に創業した「宮本卯之助商店」は、和太鼓や神輿を制作する工房だ。
日本固有の伝統芸能とも言える「祭」に焦点を当て、文化を守り、後世に伝えている。

和太鼓 宮本卯之助商店
和太鼓 宮本卯之助商店

玩具太鼓と呼ばれる4.5寸の小さな太鼓を連結し、雷神の持つ雷鼓を表したコラボレーション作品。

宮本卯之助商店の職人が制作した太鼓を、木工職人が太鼓と同じ栗の材料で円形に繋ぎ、現代美術家・舘鼻則孝氏のアトリエで彩色を施して完成させた。

太鼓づくりにおいて、ものによっては樹齢100年以上の木材が使用される。山から切り出してから、3年から5年程度乾燥させた後に、職人が鉋(かんな)で丁寧に仕上げていく。

和太鼓 宮本卯之助商店

今回使用している太鼓は、皮を張る前、乾燥させる工程で歪んでしまったり、割れてしまったことで、製品にすることが叶わなかった昭和50年代のもの。

そのため、とくに長胴太鼓の作品は、制作工程途中の荒々しい表情がそのままに作品化されることになった。

和太鼓 宮本卯之助商店
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森をつくる太鼓シリーズ
東京の森林資源と工芸技術を活用して、サステナブルな楽器づくり、ひいては豊かな循環社会の提案を目指すプロジェクトの一環として製作された太鼓。

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三社型神輿
1955(昭和30)年頃に宮本卯之助商店が製作し、浅草三社祭で使用されていた神輿。

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神輿金物
神輿の堂に取り付ける金物。彫金によって、青龍、白虎、朱雀、玄武が裏から打ち出されている。

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漆塗
神輿を製作する際、約20回も、漆を塗って磨く工程が繰り返されるという。そのため、箆(へら)、刷毛(はけ)、定盤など、さまざまな道具を使用することになる。

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焼鏝(やきごて)
太鼓胴に焼印を押す作業が、慣用句「太鼓判を押す」の由来とする説もあるという。現在は焼鏝ではなく、「太卯(太鼓屋の卯之助)」のロゴと社名の入ったプレートを使用している。

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和太鼓 宮本卯之助商店(わだいこ・みやもとうのすけしょうてん)
文久元年、太鼓店として創業。太鼓・神輿の製造・販売を中心に事業を拡大。創業以来、宮本卯之助商店は祭と伝統芸能の保存と発展を使命とし、祭の持つ人々を繋げる力、世界に誇れる伝統芸能という日本の佳き伝統の継承に貢献している。

Photo by GION


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