【江戸東京リシンク展】高橋工房 × 舘鼻則孝【江戸東京リシンク展】高橋工房 × 舘鼻則孝

【江戸東京リシンク展】高橋工房 × 舘鼻則孝

【江戸東京リシンク展】高橋工房 × 舘鼻則孝

160年以上もの長い年月、江戸木版画を制作し続けてきた「高橋工房」。
現在は版元として江戸時代の浮世絵版画の復元制作や、現代作家の版画制作を担っている。

コラボレーション作品1点目は、「雷雲」をモチーフとした木版画――。
3種類の特殊な版画技法を通して、現代印刷の原点とも言える江戸文化を再現した。

【江戸東京リシンク展】高橋工房 × 舘鼻則孝

顔料を使用しないエンボスの技法「空摺」。
正面版を用いて和紙に光沢を与える技法「正面摺」。
浮世絵師・東洲斎写楽、喜多川歌麿作品の背景にも用いられている「雲母(きら)摺」。

【江戸東京リシンク展】高橋工房 × 舘鼻則孝

また、60ミリのピッチで正確に「結び」を入れることで、テクスチャーに独特の表情を与え、「冠組(ゆるぎぐみ)」で組まれた飾り結びの部分との調和が生まれている。2点目の疱瘡絵には紅を使用。
疱瘡絵は、江戸時代に感染症への護符とされたもので、魔除けの意味を持つ赤い紅が顔料として用いられている。

版画の背景には伊勢半本店の「細工紅」を使用し、江戸時代に実際に摺られていたであろう疱瘡絵の技術の復元に挑戦した。

Photo: GION

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、十分な感染対策を講じて取材を行なっております。



オンライン開催概要
【展覧会名】 江戸東京リシンク展 -旧岩崎邸庭園で見るアートが紡ぐ伝統産業の未来-
【展覧会サイト】 https://edotokyokirari.jp/exhibition/
【主  催】 東京都・江戸東京きらりプロジェクト
【共  催】 公益財団法人東京都公園協会

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