非日常の日々を越えて。「ひとつ上の豊かさ」が生み出す日常の喜び
2020.06.30
FOOD「ひとつ上の豊かさ」とは「千疋屋総本店」のモットーだが、今年ほどその大切さを実感した年はなかったかもしれない。
「自然の恵みが果物を豊かにするように、果物の恵みで誰かの生活を豊かにしたい。そう考えて、フルーツのクオリティもお客様へのサービスも『さすがは千疋屋』と言っていただけるよう努力してきました」と、千疋屋総本店の大島有志生さんは語る。
だが3月、新型コロナウイルスの影響を受けて店頭販売の自粛に至った。お客様のために働きたいと願いながら距離を保たなければならないもどかしさ。だが、そんなときだからこそ、「ひとつ上の豊かさ」が人々の心に届いた。オンラインショップを通じて、全国から注文が集まったのだ。遠く離れた家族や友人へ、あるいは自分自身のために。ちょっと手を伸ばせば届く贅沢と、「千疋屋の果物なら間違いない」という安心感は、非日常の日々に潤いを与え、口にする人の心をなぐさめた。
「5月28日に本店が再開した朝は、開店前から店の前で待っていてくださったお客様もいらっしゃいました。ありがたく、嬉しかったですね」と大島さん。
6月末からは桃のシーズンが到来。店頭とオンラインショップでは、みずみずしく香り高い桃が週ごとに品種をかえながら次々と並ぶ。ギフトにも自宅用にも嬉しい、千疋屋自慢の夏の味だ。
「本当に良いものは、人に勧めたくなりますよね。『千疋屋総本店』も、誰かに紹介したくなるような存在になれればと思っています」
■日本橋千疋屋総本店公式オンラインストア
https://www.sembikiya.co.jp/