「らぶ・LOVE・愛」…愛を大切にしよう。 そのことをいつも、私たちの原点にしたい。

「らぶ・LOVE・愛」…愛を大切にしよう。 そのことをいつも、私たちの原点にしたい。

〜 若手社員が輝く老舗 〜

日本料理アカデミーの東京運営委員会で委員長を務める総本家 更科堀井九代目・堀井良教さんにお話を伺った。寛政元年(1789年)から200年以上も続く老舗の当主でありながら、堀井さんの言葉はとても分かりやすく、明るくて気取りがない。更科堀井のスローガンである「いつも心に太陽を!」そして「らぶ・LOVE・愛 〜愛を大切にしよう〜」を象徴するかのようで、若い人たちの心にもしっかりと届いている。

堀井さんは会社説明会で、いつもこんな話をするという。「良いイメージと言葉によって、人は自分のパフォーマンスを上げることができます。いつも自分で良いイメージを思い浮かべ、良い言葉を使うことが大切。自分の心に太陽を灯していれば、前向きに進んでいけます」

堀井さんは、水の結晶を撮ったある写真集のことを例に出して、言葉の力について分かりやすく語ってくれた。「カメラマンが水に対して『ありがとう』と言葉をかけて撮ったものと、『ばかやろう』と言って撮ったものでは、結晶の美しさが全然違うんです。結晶の姿を見ただけで、誰でも違いが分かる。人間もみんな、これが愛であって、これが恐れや妬みだというものを判別できる。それならば、愛や感謝のほうを選びたいと思うんです。私のこんな話を聞いて、『何をバカなことを言っているんだ』と感じる人は遠ざかっていきますが(笑)、それはそれでいい。ただ、一人ひとりの心の持ちようが集まったものが会社ですから、私たちは愛というものを基本にしたいですね」

総本家 更科堀井では、若い人たちにどんどん新しい仕事を任せている。日本酒のセレクトや仕入れは若手の女性社員が行い、そこに堀井さんが口を出すことはあまりないという。日本橋高島屋店では、若手の店長が新しいメニューを開発している。「そばと、もりつゆとかけつゆという根本がしっかりしていれば、そこに新しいものを加えやすい。蕎麦屋はそんなシステムなんだと思います。こだわりとともに、独自性を出しやすい。若い人たちも取り組みやすいでしょうから、これからもっと私たちの世界に入ってきてほしいですね」