ひきたてのだしの風味を、家庭で楽しんでもらうために
2023.07.21
FOOD袋ごとお湯で煮出せばふわりと立ちのぼる、風味豊かな香りとまろやかな味わい。「薫る味だし」は、江戸時代から“だし文化”を伝承してきたにんべんが誇る、本格だしパックだ。
商品開発のきっかけは、2010年にオープンした日本橋だし場 本店内で提供している、削りたての鰹節を使った1杯※150円のかつお節だしが大好評を得たこと。本格的なだしの味と香りを、物販を通じて家庭にも伝えていきたいという思いから開発が始まった。
「素材の酸化による品質の劣化を防ぐ製法商品を生み出すのに2年以上かかりました」と語るのは、社長の髙津伊兵衛さん。鰹節に含まれる水分をそのままにして密封すると、塩が水分を吸って風味を損なってしまう。かといって一般的な熱風乾燥では、鰹節本来の風味が飛んでしまう。「試行錯誤の上、風味を保持する新たな乾燥法を確立し、さらに酸素バリア性の高いフィルムで個包装することで、使う瞬間まで味と香りの品質を保つことが可能になりました」
※2023年10月より価格を変更しております。
素材にもとことんこだわった。にんべんの象徴でもある「本枯鰹節」は、カビ付けと天日干しを幾度も繰り返して熟成させた最上級の鰹節だ。その風味を最大限に活かすため、塩はミネラル豊富なクリスマス島の天日海水塩、醤油はちば醤油の伝承木桶仕込み特選濃口醤油を使うなど調味料も厳選し、「かつお」「かつおと昆布」「焼あご入り」の3種類をラインアップ。かつおと昆布には北海道産真昆布、焼あご入りには国内製造焼あごを使用している。
「かつおはすっきりした味わい、かつおと昆布はうま味の相乗効果で奥深い味わい、焼あご入りは香ばしくコクのある味わいと、異なる個性を楽しんでいただけます」と髙津さん。家庭での幅広い楽しみ方として、調味料としての使い方もあるそう。「だしとして煮物や麺つゆに最適なのはもちろん、袋から出して炒飯やパスタ、ポテトサラダなどに風味付けとして使っていただくのもおすすめです」
新しい味として、2023年秋から「野菜と昆布」も仲間入りする予定。ひきたてのだしを家で気軽に堪能する楽しみが、ますます広がりそうだ。