創業194年の老舗が明かす“紅”の製法と魅力。
2019.12.19
FASHION紅ミュージアム
日本伝統の口紅である“紅”を製造、販売する、国内で唯一の紅屋である「伊勢半本店」。紅の魅力を国内外に向けて発信するスペースとして、2005年に南青山の骨董通りに設立された「伊勢半本店 紅資料館」は、今年の11月に「紅ミュージアム」として一大リニューアルを遂げた。
江戸時代から口伝でのみ受け継がれてきた紅の製法を体得しているのは、現在では7代目当主とわずかに2名の職人を数えるのみ。展示内容が一新された紅ミュージアムでは、これまで決して一般に公開されることのなかった製造工程の一部が、動画で初めて紹介されている。ほかにも精巧なジオラマ模型や、江戸時代を中心に古代から近現代までの化粧史をたどるパネルなど、年代や性別を問わず楽しめる内容が充実した。
※「PEN」12月15日号より抜粋