【キャレモジ✖️建松】
「陰の美を味わい、日本人であることを思い出す」書
2023.06.30
LIFE金唐紙と組子行燈が魅せる展示の世界
光があれば、陰(かげ)が生まれる。かつて、作家の谷崎潤一郎は随筆「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」の中で、灯りが十分になかった陰が多い時代の日本に、多くの美しさを見出し、表現してきました。
例えばひさしのある日本家屋での暮らし。陰があるがゆえに、日本の伝統工芸品は美しく映えてきたと説いています。
そんな世界を味わってもらおうと、日本の伝統文化である書道をインテリアアートに発展させたキャレモジ(東京都渋谷区)と江戸組子の建松(東京都江戸川区)がタッグを組み展示会「陰翳礼賛―引き継ぐ日本の美」を開きます。
組子とは、飛鳥時代から伝わる釘を使わず、木を幾何学的な模様に組み付ける木工技術。一本ずつ木を組み付けする繊細な伝統工芸です。
会場は中央区銀座。町の喧騒から離れて、一歩、踏み入れれば、そこは陰の世界。建松の繊細な江戸組子の細工が浮かび上がるよう行燈がそっと会場に灯りをともし、まるでかつての日本家屋のような薄暗い空間を作り出します。
会場にはキャレモジの見事な書と、金唐紙が壁を飾ります。金唐紙は和紙に金属箔をはり、おうとつのある加工をして、彩色した貴重な日本の伝統工芸品です。
灯りの中で、組子と金唐紙が作り出す陰が日本の美を表現し、キャレモジの書道が新しい感動をもたらすでしょう。
谷崎潤一郎はかつて、「事実、日本座敷の美は全く陰翳の濃淡に依って生まれているので、それ以外に何もない」と書いていました。改めて、この会場に足を運ぶことで、光と陰の美しい趣を味わう日本人の美意識が呼び起こされるのではないでしょうか。
【イベント詳細情報】
陰翳礼讃―引き継ぐ日本の美
https://www.carremoji.jp/ineiraisan/
【会期】
7月1日(土)~17日(月・祝)
10:00~17:00 入場無料
※火曜日 7/4及び7/11はお休みです。
【会場】
銀座アポロ昭和館 ギャラリーYOHAKU
住所 :中央区銀座4丁目12-20 銀座アポロ昭和館 地下1階
※ 東京メトロ日比谷線 東銀座駅 徒歩1分 東京メトロ銀座線 銀座駅 徒歩4分
建松様の行燈の明かりの美しさを体験していただくため、ギャラリー内は極力照明を落として展示いたします。
キャレモジの作品と金唐紙を壁面に展示し、光と陰の空間を味わって頂けます。
【事業者情報】
株式会社キャレモジ
https://www.carremoji.jp/
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江戸組子 建松
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