【東京生薬協会】秋の植物園で薬草の知識を深める。イベント申し込み受付中【東京生薬協会】秋の植物園で薬草の知識を深める。イベント申し込み受付中

【東京生薬協会】秋の植物園で薬草の知識を深める。イベント申し込み受付中

3万平方メートルを超える広大な敷地に、約1600種の薬草や樹木が四季折々の可憐な花を咲かせ、訪れる人々を楽しませている東京都小平市にある東京都薬用植物園。東京都の試験研究施設でありながら無料開放されており、地域の人々の憩いの場となっています。

これから秋の深まりとともに見頃を迎える代表的な植物のひとつがリンドウ。晴れた日の日中のみ、鮮やかな瑠璃色をした筒状の花を咲かせます。生薬名は「リュウタン(竜胆)」といい、根及び根茎が主に苦味健胃薬として用いられます。

ほかにも、よく知られた薬用植物であるサフランやセンブリなどが花を咲かせます。クロッカスの一種であるサフランは、薄紫色の花の中央から垂れ下がる赤い雌しべを利用。パエリアなど料理の色や香り付けに使われることでおなじみですが、日本では冷え性などの改善に用いられます。星型の小さな花が愛らしいセンブリは、「トウヤク(当薬)」という生薬名で、日本では室町時代から苦味健胃薬、整腸薬として重用されてきました。

【東京生薬協会】秋の植物園で薬草の知識を深める。イベント申し込み受付中
【東京生薬協会】秋の植物園で薬草の知識を深める。イベント申し込み受付中
10月末〜11月頃に見頃を迎えるサフラン(左)とセンブリ(右)。


東京都薬用植物園の管理業務をはじめ、薬用植物を使った生薬の確保と振興を図る活動を行っている東京生薬協会は振興活動の一環として、東京都の委託を受けて園内の研修室でさまざまなイベントを開催しています。無料講座である「薬草教室」では、生薬・漢方と最新医療との関わり、園内の植物にまつわるトピックスなど、多彩なテーマを各界の専門家の講義を受けられます。有料の「薬用植物・生薬・漢方に関する講座」は、年に5回のカリキュラムが組まれていますが、単回での受講も可能です。今秋は「チャノキの効用と、栄西、喫茶養生記」「気分面に働く漢方」など、ユニークな講座が目白押しなので、興味のあるテーマを見つけたら、ぜひ気軽に参加して、知識を深めてみてはいかがでしょうか?


【開催概要】
薬草教室『渡良瀬遊水地 植物散歩〜早春から夏まで〜』
開催日:2025年10月17日(金)
場所:東京都薬用植物園 研修室
申込締切:10月3日(金)必着

薬草教室『東洋医学における養生〜名僧(沢庵、白隠)に学ぶ〜』
開催日:2025年11月19日(水)
場所:東京都薬用植物園 研修室
申込期間:10月8日(水)受付開始、11月5日(水)申込必着

薬用植物・生薬・漢方に関する講座(R7 第3回)『チャノキの効用と、栄西、喫茶養生記/気分面に働く漢方 IV』
開催日:2025年10月26日(日)
薬用植物・生薬・漢方に関する講座(R7 第4回)『薬を創った植物たち/消化器疾患と漢方』
開催日:2025年11月30日(日)
場所:東京都薬用植物園 研修室   *定員80名・先着順
参加費:各回2500円
※講座は5回シリーズ構成ですが、単回での受講可。薬剤師の免許・資格がなくても受講可能です。

各イベント要事前申込。申込方法の詳細は下記URLをご参照ください。
https://www.tokyo-shoyaku.com/evs.php



■東京生薬協会
公式サイト
https://www.tokyo-shoyaku.com/