【高橋工房】<br>行楽の秋、神田川の流れに寄り添う“美術と文化の散歩道”を訪れて【高橋工房】<br>行楽の秋、神田川の流れに寄り添う“美術と文化の散歩道”を訪れて

【高橋工房】
行楽の秋、神田川の流れに寄り添う“美術と文化の散歩道”を訪れて

東京都三鷹市の井の頭公園に始まり、都内中心部を西から東に流れ、隅田川に注ぐ神田川。

かつて中流の一部は”江戸川”とも呼ばれており、その名を由来に持つ文京区・江戸川橋周辺のエリアは、神田川の流れに沿って歴史や文化色が色濃く残る街並みで知られています。

文京地域は、神田川に沿うように歴史的な庭園や建造物が佇むだけでなく、小さなギャラリーやカフェも点在する文化的なスポット。そんな今昔の文化が息づく街並みを歩いて楽しんでもらうため、ギャラリーマップ『美術と文化の散歩道 音羽〜関口・目白台・水道〜後楽』が配布されています。

マップを企画したのは、江戸川橋近くに工房を構える江戸木版画の老舗「高橋工房」。江戸木版画とは、鮮やかな発色が特徴的な日本独自の多色摺りの技術のこと。この技術を使った浮世絵版画は、下絵を描く「絵師」、その下絵をもとに版木を彫る「彫師」、色を摺り重ねて作品を完成させる「摺師」の三者の職人に加えて、作品を総合プロデュースする「版元」が揃って成り立つ日本独自の総合芸術です。

江戸末期に創業した高橋工房は代々「摺師」の技術を受け継ぎ、四代目からは「版元」の暖簾も兼ねました。伝統の摺りの技術を用いて江戸の人々に愛された浮世絵木版画を現代に蘇らせながら、ウルトラマンや現代アートなど多彩なテーマにも挑戦。浮世絵をモチーフとしたぽち袋や付箋などの商品も手掛け、江戸木版画の伝統をさまざまな手法で現代へと伝えています。

工房では都指定観光案内窓口の認定を受けたのを機に今春、観光PR動画『神田川沿いを歩けば』を制作し、ホームページ上で公開しました。実際にその街並みを歩いてほしいと、マップの制作を思いついたのだそう。

表紙に古地図をあしらったマップでは、工房代表の高橋由貴子さんが一店一店、足を運んで主旨を説明し、賛同してくれた歴史的建造物やギャラリー、カフェなどが紹介されています。

【高橋工房】<br>行楽の秋、神田川の流れに寄り添う“美術と文化の散歩道”を訪れて

マップは高橋工房や周辺店舗などで無料配布しており、日本語版と英語版の2種類が用意されています。暑さも和らぎ、心地よい秋風が吹き抜けるこの季節。このギャラリーマップを片手に、神田川の流れに寄り添う”美術と文化の散歩道”を歩いてみてはいかがでしょうか。

【高橋工房】<br>行楽の秋、神田川の流れに寄り添う“美術と文化の散歩道”を訪れて

◾️事業者URL

https://takahashi-kobo.com/

◾️Instagram

takahashikobo