【宮本卯之助商店】<br>多彩な和楽器奏者が集うコンサート 懐かしくも新しい音色に耳を傾けて

【宮本卯之助商店】
多彩な和楽器奏者が集うコンサート 懐かしくも新しい音色に耳を傾けて

日本のまつりを彩る和太鼓の響きや音は、人間の原始的な部分を揺さぶり、心と身体が沸き立つような高揚感を与えてくれます。太鼓は古くから祭りや神事、歌舞伎などの古典芸能のお囃子として用いられており、日本で最も親しまれてきた楽器のひとつといえるでしょう。

東京・浅草に店を構える「宮本卯之助商店」は1861年の創業以来、160年あまりにわたって雅楽や能楽、歌舞伎などの伝統芸能の太鼓をはじめとする和楽器類、神輿や山車などの祭礼具の製造・販売を続けています。昭和期には東京五輪の開会式で演奏された大型火焔太鼓を提供、平成期には浅草神社の例大祭「三社祭」の主役である本社神輿を大修復するなど、日本のまつり、伝統芸能とともに歩みを進めてきました。

近年はこうした太鼓や神輿の“ものづくり”にとどまらず、各地での和太鼓スクールの運営や演奏イベントの企画など、伝統芸能に触れる“場づくり”にも積極的に取り組んでいます。気鋭の和楽器奏者たちが集うコンサート・シリーズ「いやさかプロジェクト」もそのひとつ。日本の芸能の継承と発展を願って、和楽器に触れたことのない方でも楽しめるよう、伝統と革新が融合した新たなコンサートを届けています。

9月30日に地元・浅草公会堂で催される「いやさかプロジェクト『めばえいずる』」では、日本を代表する和楽器奏者が一堂に会し、和太鼓、篠笛、箏(こと)、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、鳴り物など多様な和楽器を織り交ぜたアンサンブルを披露。本格的な花道を使った演出や、レーザーを使った空間演出など、和楽器の演奏会ではあまり目にすることのできないエッセンスも加え、独創的かつ新鮮な舞台を創り上げています。

【宮本卯之助商店】<br>多彩な和楽器奏者が集うコンサート 懐かしくも新しい音色に耳を傾けて

またアンサンブルには、本来は太鼓製造に適していない間伐材を生かした、「森をつくる太鼓」も登場。太鼓の音色に耳を傾けながら、サステナブルな楽器づくりのあり方や、自然や森林の大切さ、豊かな森づくりの意義について思いを巡らせるのもよいでしょう。

芸術の秋、和楽器が奏でる懐かしくも現代的な音色に触れて、日本の伝統的な音を感じてみてはいかがでしょうか。

【詳細情報】

■会場:台東区立浅草公会堂
■日時:2023年9月30日土曜日
■開場:13:30
■開演:14:00
■チケット料金
SS席¥10,000、S席¥8,000、A席¥5,000、B席¥3,000

■出演:
山部泰嗣、前田剛史、三浦元則、大塚惇平、
山野安珠美、辻勝、吉村靖弘、
小池将也、佐野健士龍、見目萌、音間大誠

■主催:宮本卯之助商店
■製作:宮本卯之助商店、kaDON

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