
【三勝】三勝謹製 アートゆかた展「新旧の職人の矜持が宿る新しい工芸」開催
2026.03.04
FASHION1894年に日本橋人形町に創業した老舗ゆかた製造卸の三勝は、「アートファブリックゆかた」の完成を記念し、三勝謹製 アートゆかた展「新旧の職人の矜持(きょうじ)が宿る新しい工芸」を前半2026年3月4日(水)~10日(火)、後半2026年3月16日(月)〜27日(金)の日程で開催します。会場は日本橋人形町の三勝本社ビル正面「百年ギャラリー」です。
今回発表された「アートファブリック」は、三勝が伝承する意匠や手法と異なる技術との掛け合いで生まれる三勝の新しいアート表現です。四代目天野半七さんが第一弾の題材に選んだのは歌川国芳の代表作の一つ『両面相(りょうめんそう)』。木綿100%の平織白生地に伝統的な注染(ちゅうせん)で図柄を染め上げ、さらに26カ所に刺繍が施されて豊かな表情が生まれました。浮世絵の名作が伝統の注染と刺繍で解釈された、現代アート作品とも呼べる特別な反物です。
歌川国芳の『両面相』は、上下を逆さにすると別の顔が現れる江戸時代に庶民の間で流行した「上下絵(じょうげえ)」という遊び絵の一種です。ユーモラスで、表と裏どちらから見ても顔に見える技巧的な図柄は、絵柄が反転して染まる注染技法との親和性が高く、三勝が長年培ってきた浮世絵シリーズの染色技術が生かされています。歌川国芳が三勝本社のある現在の人形町3丁目付近に住んでいたといわれていることも、三勝がこれまでも多くの作品に仕立ててきた理由だそうです。
また会場には、照明メーカーのディクラッセ、和装小物を手がけるSACRAと試作したランプシェードも展示されます。明かりをともすと、縁起のよい「鯛中鯛(たいちゅうたい)」柄が浮かび上がり、透過する柔らかな光が空間に安らぎをもたらす「木板」モデルと、幻想的な光のグラデーションが楽しめる「生地」モデルの二種類です。造形、文様、素材の組み合わせがモダンな和の空間を演出してくれるランプシェードは、ライフスタイルシリーズの楽しみを広げてくれます。
「ゆかたの文様を通して日本の美意識を暮らしの中に届けていきます」と天野さん。伝統の技に新たな命を吹き込み、次の100年へと紡いでいく「アートファブリック」の可能性をぜひ会場でご覧ください。
【開催概要】
三勝謹製 アートゆかた展「新旧の職人の矜持(きょうじ)が宿る新しい工芸」
開催期間:前半2026年3月4日(水)~10日(火)、後半2026年3月16日(月)〜27日(金)
開催時間:14:00~17:00 (16:00最終入館)
会場:三勝本社ビル正面「百年ギャラリー」1~3階
受付:三勝本社1階(東京都中央区日本橋人形町3-4-7)
料金:無料
休館日:水日祝(不定休) ※4日(水)は開館
【三勝ゆかた博物館】
三勝本社に併設されている「三勝ゆかた博物館」では、明治から令和にかけて受け継がれてきた伊勢型紙、注染・長板中形(ながいたちゅうがた)の資料、反物、また人間国宝・清水幸太郎氏の作品など貴重な資料を展示し、一般公開しています。展示会と併せてご覧ください。
場所:三勝本社(東京都中央区日本橋人形町3-4-7)
料金:1階(型染もめんと伊勢型紙のギャラリー) 無料
地下1階(語り部のいる博物館)2,000円 ※事前予約制・解説と博物館限定手拭付き
■三勝
公式サイト
http://sankatsu-zome.com/